"道路"のはなし 19:39 25 Oct 2008 posted
今日は建築にまつわるお話をひとつ。
ワサビにとっては初めてとなる建築の物件が2件進行中なのですが、
クリアすべきことがたくさんあって日々格闘しております!
そんなこんなしているうちに、このかわら版はすっかりご無沙汰してしまいました。
建物を建築しようとする際、まず敷地条件の調査をします。
そこで大きな要素となるのが敷地の前面道路です。
今回の敷地の前面道路は、現場で測ってみると幅3.2mほどの狭い道でした。
前面道路が幅員4m未満の場合には、法律上その道路の中心から2mを道路として確保しなければなりませんので、
不足分だけ実際に建てられる面積が減ってしまうことを覚悟していました。
市役所でこの道路について調べてみると、「0.91W」との記載がありました。
0.91m幅の認定道路と水路(W=Water)の意味です。
聞くところによると、かつて0.91m=3尺幅のあぜ道と水路があったのだろうとのことでした。
しかし現在は水路はなく幅3.2mほどの道でしたので、現状とは異なります。
道路幅員を確定するには、道路と敷地境界の明示申請をする必要があるので、
道路区域・市有地境界明示申請をし、現地調査が行われました。
明示には1~2ヶ月かかると聞いて気を重くしていたのですが、運良く2週間程度で完了し、
3.2m幅の道の内訳は
「1.515m(=5尺)の旧水路」+「0.909m(=3尺)の旧あぜ道」+「残り0.78mはお施主さんの所有地」
ということがわかりました。
前面道路幅員は旧水路と旧あぜ道を合わせた2.424m(=8尺)です。
敷地の一部はすでに「幅員4m未満の場合の道路中心から2mにあたる部分」として道路になっていたのです。
実際道路に「ここは旧水路、ここから旧あぜ道、ここからお施主さんの所有地」という印はありませんので、どうやって境界線がわかるのか?というところですが、道路の所々にある「道路基準点」が基点になります。直径5センチの金属鋲です。
※写真はワサビ事務所の前の道路にある道路基準点。大阪市章があるので大阪市が管理する道路です。

今回は、道路基準点が旧あぜ道の中心線にあたるので、そこから換算して実際に自分たちで道路上に境界線を引いてみました。道路幅員2.424mの位置を確認し、その中心から2mを測った位置から建築できる範囲となり、今回はそれが見事に道の端と一致しました。前面道路が確定すると敷地条件が一気に明確になり、第一関門通過です!スッキリ。
yoshida