プロジェクト記録_House02/008|方向転換 13:02 09 Mar 2010 posted
表題にもありますが、House02について、これまでの流れから大きく方向を転換する打合せがありました。
これまで理想を満たす大きなプランと、必要なものを最低限の面積で実現する小さなプランの両方を提案し、打合せを重ねて来ましたが、ここで一息。
というのも、これまでは「新築すること」を前提に動いていましたが、ふと「既存建物をリノベーションする」という選択肢はありえるのだろうか?と思ったのです。
これまでの打合せでおおよそ見えて来た予算と必要面積だと、店舗部分のみの建物となり、住宅は何年か後に増築するという事になりそうで、かつクライアントは別の場所に住まいを借りることになる。
なんだろう、なんだか色々ともったいないのではないだろうか?と考えました。
そこで、一度検討していらっしゃるだろうし、選択肢にはないだろうとは思いながらも、クライアントに「新しい店舗兼住居を、既存建物をリノベーションすることで実現しようと考えています。」とお伝えしたところ、「一度は考えたが、現実的なものとは思いもしなかった」との回答をいただきました。
やはり、長い時間を過ごし、見た目にも古くなった場所が、まったく新しい空気感をもつ場に変換される、というイメージはなかなか想像しにくいものだそうです。
そこで、大枠で考えていた既存建物内での平面計画や、借入金を少なく(約半分)にする事でのローンシュミレーション、想定よりも支出が減ることによる利益をプールして、10年後に理想の家を建てるという理想プランをお伝えしました。
最初はかなり驚いていらっしゃいましたが、今回は居酒屋でわたし(笹岡)と二人、お酒を飲みながらざっくばらんに話したこともあり、「一度戻って前向きにじっくりと検討してみます。」というご回答を頂きました。
自身のこれからの生活イメージが、今回の提案によって少しずつ湧いて来た。そのようなニュアンスの事をおっしゃっていたのを聞いて、やはりわたしたちは、クライアントそれぞれの生活に根ざした、無理をしない、「身の丈」のデザインをするべきなのだなぁと改めて考えさせられました。
今日はここまで。
Sasaoka



