39morinomiya

Tendersess of Light

近頃ようやく住まいに優しい光が戻って来つつあるようだ。 私達の生活空間には、戦後の高度成長期を始点として急激に蛍光灯の白々しい光が降り注ぐようになった。 この、省エネルギーで効率が良く、とても明るいという一見非の打ち所の無い光は、人類の長い歴史の中で(と言うといささか大げさかもしれないが)、いまだかつてない夜の風景をつくり出している。 本来、夜の光といえば色温度がとても低い炎の光であった。 そこから近世に到るまで、人々の生活には食・住の機能が一体となった、とても大事な優しい光にあふれていた。 そしてやはりと言うべきか、現代においても人々がやすらぎを感じる色温度感覚は昔とは変わらずにいるのでる。 この住宅では、照明計画にあたって蛍光灯は一切使用していない。都会に住む夫婦が「スイートホーム」に戻った時のやすらいだ顔を思い浮かべながらデザインさせていただいた。


PhotoData

Location
morinomiya, Osaka
Classification
Apartment+House
Completion
March 2006

Photo:Studio Egoiste, Tofusutudio